宮一に進んだ女子たちの話

前回記事に関連して、今年度当教室から宮城一高に進学した生徒の記録をご紹介しまーす。

・前回ブログで紹介した数学嫌い女子

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偏差値が最後にカクンと下がっているのは国語と英語によるものです。

これはこの時期ひたすら数学ばかりやっていたからなのですが、これを機に最後の1か月はバランスよく勉強に取り組みました。

前期では数学85のほか、国語85、英語98だったとか。そりゃあ受かります。

「絶対落ちる~!」
「受かるって」

「ムリ!絶対受かんない!ああ落ちたわ!」
「大丈夫。お前が落ちたら誰が受かるんだ」

っていう言い合いを何回やったことか…。

もうこの手のやり取りは疲れました。

今年はこういう跳ねっ返りがいないことを切に望みます…

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・こちらはお姫様タイプ

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志望校選びは最後まで南か宮一で迷い、私が進路相談にのるたびに「ああ、落ちたくない…」と溜め息。

この人の場合、志望校はどこに行きたいかではなく、とにかく「落ちたくない」が一番でした。

受験まで残り一か月を切ると、塾では毎日、ひとつ前の女子と一緒になって「ムリ」とか「落ちる」を連発。

でも性格はちょっと違っていて、前の生徒はマイナス発言をすることによって自分を鼓舞するところがありましたが、この人は溜め息ばかりで、暗~く、絶望的な毎日を送っていました。

ホント……この人の心のケアにどれだけ手を焼いたことか…。

「合格ラインをずっと上回っているんだ、大丈夫だよ」と優しく語りかけても、本番で下がるかもしれない…と泣き顔で返され、

「数学ができるのは大きな武器!行けるって!」と強めに励ましても、ううん…できない…昨日のあの問題解けなかったし…と一つを取り上げてイジイジされ、

ほっといたらほっといたで、先生…私…何したらいいですか…と、もう何度も語った勉強法をまた言わされ、

結局、一日一日手を変え品を変え支え続けて、なんとか受験日までたどり着きました。

私はもう疲れました。

今年はこういう絶望女子がいないことを切に望みます…

※受験後、お母さんからお手紙をいただきました!

「こんなにも数学が好きになって。工藤先生の『数学は美しい』という教えがなければ今の娘の姿はなかったと思います」

いや~お母さん!勉強が好きになってくれたというのは私にとって一番の褒め言葉です。ありがとうございます!

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・こちらは真面目な天然女子

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上の二人から、受かるとしたらこの子だと言わしめた優等生タイプで、性格は温厚も、やらないと置いて行かれるという危機意識を常に持ち、私の見ていた限り、塾では常に勉強していました。

でも、私が授業でくだらない話をして場を盛り上げても、いつも一人黙々と勉強しているので、そういう話に興味ないのかなぁ…と思っていましたが、お母さんから頂いた手紙に「学校に行きたくない日があってもハイパーは絶対お休みしたくない娘でした」とあったのを見て嬉しくなりました。ありがとうございます!

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・内申点が足りず、後期で受験した女子

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ズケズケものを言い、何言ってんの!と男子らにツッコむ平手打ちは破壊力満点、誰かこのレアポケモンを捕獲してくれる者はいないものかと思っていたら、試験2週間前ぐらいから精神不安なのか自習中によく涙を流すようになり、どんな怪物であっても乙女はやはり乙女なのだということを私に悟らせてくれた貴重な存在。

数学の難問に1時間以上コンコンと考えられるその集中力は人並外れたものがあります。高校数学でその力はきっと開花されるだろうね!

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逆転ホームラン

★仙台一高(後期)合格男子

1月のこと。

お父さんと本人を交えた三者面談で、私は意を決して伝えました。

「仙台一高のボーダーラインは偏差値66です。

で、本人のこれまでの成績はこちら。

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少しずつ伸びてきて、最も良いときで66を取っていますがならすと63ですから…

普通に考えると合格は難しいでしょう。

仙台三高とか宮一あたりが適当かと…」

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彼は前々からできれば一高に行きたいと言っていた生徒ですが、

いかんせん野球、野球で、授業にきちんと来られず振替の多い生徒でした。

その結果、成績は偏差値60~64を行ったり来たり。

私は模試が返されるたびに思いました。

(能力はあるのにな…

自分の授業を休まずきちんと来て、

モノの見方とか解法のコツを学んでくれたら、偏差値66なんて軽いのに…)

幾度となくこう思うも、部活と勉強をどのように両立させるか、どちらを優先するかは本人が決めることです。

で、両方を取る生活を続けてきて、中3の8月。

部活を引退したあとは、授業の欠席は無くなりました。

そして残りの半年で偏差値を数ポイント上乗せ。

しかし、やはりMAX偏差値が66では一高は正直厳しい。

その辺を最終面談でストレートに伝え、彼の意見を待ちました。

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翌日。

志望校をどこにするか聞くと、彼は「迷ったけど一高にします」ときっぱり。

う~ん、厳しいけど、そう決めたなら頑張るしかないな!

そうして私は彼と戦略を練りました。ポイントは3つ。

①まず部活引退以降、数学が良くなったのはデカい。
もっと早くからオレの授業を受けていたら……とは言うまい(笑)

とにかく、高校入試は数学ができない人が多いから、ここで他人と差をつけられるのは大きい。

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・内申4.8もデカい。もし、今年の入試問題が簡単だったら上位陣との得点差が薄まり、内申勝負になる。こうなればチャンスはある。

・でも社会がヒドい。やはり野球漬けが祟ったのか勉強量が全然足りていないようだ。

問題集を解くだけでなく、年表作り、地図作りをやるんだ。

こういうと、彼は五橋ブログを見たらしく、「アレはすごいですね。自分もやろうと思います!」と返答。素直でよろしい!

で、結局彼は5科目の問題集をやるほかに、
1月末から入試前日まで毎日、年表や地図作りに集中。

参考書がギッシリ並んでいる本棚前の自習スペースがいつも彼の指定席でした。

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合格発表の日。

電話を取った真田が目を丸くして私に受話器をパスしました。

急いで代わると、男子は電話口で叫びました。

「先生~~!!オレ、逆転ホームラン打ったよ!
大逆転ホームラン!やった~~!!」

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お手紙をいただきました

最近、ため息ばかりで、ふさぎこむ毎日が続いていました。

本当は生徒らに力を与えないといけない立場なのに…ダメだなあ。

でも、おとといの五橋、そして昨日の名取教室の卒塾パーティで逆に生徒たちからパワーをもらいました。

ということで、まずは合格速報から!

それでは!元気よく参ります!!!

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★仙台一高(後期)に合格した女子

中3になって一高のボーダーライン(66)を安定して超えるようになり、私の中では合格間違いない生徒の一人でした。

過去のエピソードはこちら↓
社会のノート術(一番下の生徒)
オープンスクールの話

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この人から、合格した夜に手紙をもらいました。

以下、とても素晴らしい内容なので一部を紹介します。(本人には申し訳ない!)

(  )内は私の感想です。それではどうぞ!

「最初はね、さなだから塾長になるのやだったんだー(悪かったな)

サングラスウケるし、落書きすぐ怒るし、(当たり前だろ!)

数学愛ヤバいし、あー無理だわーwwって思ったんだけど、(無理って言うな無理って!)

途中から効率の良い勉強の仕方知ってるし、授業のスピードはやいけど頭にちゃんと入ってくるし、何よりおもしろい先生だなーと思い始めたの!(やれやれ・・・)

んで、ガチで塾長すごいなーって思ったのが、中3の夏休みなんだよね。

あの時、私めっちゃ宿題やってこなくて怒られたでしょ?(ゴメン、覚えてない…)

それさ、実はあのころ先生に『お前そんなんじゃ受かんないぞ』って言われて

偏差値たりてるのにそんなん言ってきたからマジ嫌いになって、

塾長にしたがわなくても受かって、それで合格して塾やめるときに

『先生に言われたことやんなくても私、受かったね?あんまそーゆー軽率な発言しないほうがいいよ?ww』

っていう捨てゼリフを言ってからハイパーを去ろうと思ってたの。

(な…なんちゅう奴や…。でも、いいねえ、その反骨精神!一高生はそういうやつの集まりだからね!どうりで受かるワケだ!)

でもその作戦、合格しなきゃ実行できないから、ハイパーから渡されて宿題になってるワークじゃなくて別のワークを必死にさー、こっそりやったんだよねーあは♡

(そうそう。言われたことと別のことをやりたくなるその気持ち。オレもおんなじ。一高生はそうなのよ。わかるわー。「あは♡」もかわいくてOK!)

だから夏期講習の宿題全然やってこなかったんだー。別のやってたからね。

塾長にしたがわなくても受かるよっていうことがしたかったんだー。

まあそんなんやってるうちに10月?ぐらいになって先生が、

『まぁ、オレは嫌われてもいいんだよ。お前らが受かってくれるなら』ってセリフ言ってさ、いぶきちゃんがなんか塾長にブーイングしたときね。(いぶきちゃんはいつもだね)

こいつマジやべー。え!?すごくね!?この人。って思ったんだ。(コイツとはなんだ!)

だって塾長の計画にそむいたことしててもさー、結局それも塾長の計画っていうかワナの中だったってことじゃん。(ワナってさ)

あと自分ぎせーにしすぎだろwwてきな?結果的に私はせんせーの願い通り合格に向けて勉強してしまってたわけですよ。反抗してたはずなのに。(ひらがな多いね)

あの夏休みの頑張りは今日の合格にもだいぶつながってると思うし。あの時、私に嫌われてくれてありがとう!!(なんじゃそりゃ!)」

ホントに…なんちゅう論理やこいつは…

でもまあ、憎まれても嫌われてもキモイと言われても、成績が上がって受かってくれたら言うことはありません。合格おめでとう!

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(おまけ)
昨日の卒パで高専に合格した男子からもお手紙をもらいました。

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そこには塾への感謝の気持ちのあと、こうありました。

『生徒に「怖い」「キモイ」などいろいろいじられても折れずにいるところもすごいと思いました。』

ハハハ・・・それは違うよキミ・・・

何度心が折れたことか・・・(泣)

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高専合格発表③

<前回の続き>

高専にはSクラスから5人が受験していました。3人は前回述べたので、あと2人を。

こちら↓は中1から通う男子。偏差値60付近を3年間キープし、推薦で合格しました。

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白石から名取まで3年間も通っていただき頭の下がる思いです。

お母さんは昨年5月、私の妻のお葬式にもお見えになり、あのときは大変驚きました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。

高専では、男子の熱望していたロボット関係の活動など、大いに活躍してもらいたいと思っています。

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もう一人は仙台市太白区から通う男子。

中3夏にこちらに来てススッと成績が上がるも、根っからのナマケモノ兼遊び人なのですぐに成績が下がることになります。

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前回ブログで書いたように、数学がどうしてもできないという場合を除き、成績が下がる原因は主に2パターンあります。

まずは、
・授業を休む、遅刻する、振替を多用する⇒つまりきちんと来ないということ。

それと、
・宿題をやらない。勉強をしない。

これ、当たり前といえば当たり前ですよね。

この男子に遅刻やサボりの理由を聞くと、きまって「こたつが温かくて…」とか「自転車をこぐのが遅くて…」とかを申し訳なさそうに語り、

宿題をやらないのをとがめても、「いや~あの~その~」とはぐらかすばかり。ふぅ~…

それでもいいんですよ。偏差値が足りてれば。

でも足りないのにやらないんだから救いようがありません。

こういう生徒に当たったらほかの先生はどうするんでしょうか。

私はもうブチギレました。それはもう教室が凍るほどに。

宿題をやらない男①

宿題をやらない男②

入試まであと何日もない、しかも数字が足りてないのにやらない。

こういう人間を救うには雷を落とすしかないと考えています。

結果、この男子。1月、2月は目の色を変えてやりました。

私の雷が効いたのか何なのかはわかりませんが、あの追い上げがなかったらダメだったろうな。

ということでこの男子も合格で、これで5人全員合格。

Ⅱ類は1.8倍、Ⅲ類は2.9倍あったから、みんな本当によく頑張ったと思います。いや~良かった良かった!

発表の1時間後、うれしくて学校まで行っちゃいました。

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窓にちょこんと貼ってあった合格発表↓

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今日の授業前、ナマケモノ男子が職員室に顔を出しました。

「先生~あの~…」

「お、来たな」

私は男子の肩にグルッと腕を回して笑いました。

「よく合格できたな、おめでとう」

「あ、ハイ、ありがとうございますー!!!」

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高専合格発表②

<前回の続き>

前回のブログではグイグイ伸びた2人を書きましたがみんなそう上手くいくわけではありません。

下の女子、中3の夏期講習でこちらへ来たときは偏差値が68ありました。

もし入試日がお盆明けだったら高専は楽々受かったでしょう。ところが…

問題は数学です。

二次関数、相似三平方など、数学の難関分野が中3の夏以降にギュギュッと詰まっています。

それまで悪くはなかったのに、ここに入ってから数学が全くできなくなる生徒、特に女子を私は何人も見てきています。

そしてこの生徒も…
その一人でした。

面積比は何度やってもできません。
授業の説明も一回では分からない。
解説を読んでも理解できない。

そんな感じで理数系の成績はズルズルと下降していきました。

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授業中、この生徒のためだけに解説したり、
授業前後に個別にフォローしたり、、、いろいろ細かくサポートしましたがダメ。とにかく閃かない。

センスがない、と言うとかわいそうだけど、できるようになるまでにもっと日数がかかるのは明白でした。。。

さっきは去年の8月が入試日だったらいいのに…と思ったのが、今度はもう半年あとにしてくれと思うんだから不思議です(笑)


それでも最後、5科目の偏差値はなんとか62で踏みとどまりました。

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高専受験後、本人に出来を聞きに行くと、女子は肩を落として言いました。
「数学が全然できなかったので…多分落ちました…」

うう…やはり…
トータル偏差値60を超えててもダメなのかぁ~…

あの男子二人…数学がメチャできたと喜んでいるしなぁ…、数学2倍だしなぁ…こりゃ勝負あったか…

そうやって1週間がたち、今日。

午後3時過ぎにお母さんから電話をもらいました。

結果は見事合格とのこと。

「ウッソ~~~!!」

私は思わず受話器に叫んでしまいました。「あ、すいません!おめでとうございます!」

そのあと母子で教室にお見えになりました。

しかし、、、

「これだけ成績が下がって…、塾に入れてこれじゃあいったい何のために!」

なんて思ってらっしゃるのかと思ったら、「先生のおかげで…」をたくさん言われ胸が熱くなりました。ありがとうございます!

(つづく)

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プロフィール

hyperlearnig

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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