入試制度にガックリ…②

<前回の続き>
「前期に出願できる条件」のキモは部活の県大会などではありません。

それはもちろんアレです…「内申点」…。

「出願条件」をクリアできるかどうかということに関して一番注意すべき点は「平均評定」を満たしているかどうか、これこそがポイントなのです。

たとえば…
仙台二高⇒4.8(または4.3で部活の県ベスト8以上)
二華高⇒4.7(または4.5で県大会)
仙台三高⇒4.3
宮城一⇒4.5
向山・泉⇒4.3
仙台南⇒4.4(及び通信簿に1か2が一回でもあればアウト)
三桜⇒4.2
仙台東⇒4.0
仙台西⇒3.8(または3.5で県大会か検定準2級)
名取北⇒4.0(または3.8で部活3年間か検定3級)

などとなっています。
これはどうなんでしょうね。みなさん、どう思われますか?
キツい数字ですか?それとも妥当でしょうか?

塾をやっている私からすると、これは大変にキツい数字です。

中2や中3の途中から入ってくる生徒を見ていると特にそう思います。

たとえば、塾に来る前の成績を見ると平均評定3.0ぐらいしかないけど、塾に来た後ぐんぐん力をつけて受験のころには偏差値60以上、平均評定4以上、南や向山なら合格判定Aクラスなんてケースは毎年ざらにいます。

二つ前のブログで書いた、200点台から400点台へ上がった生徒もそうです。
中1の通信簿を見るとヒドいけど、今はがんばって良くなった。しかし…

そういう生徒は前期は受けられません。
やはり過去の通信簿が響いて平均評定が足りないのです。
テスト勝負なら十分勝機があるのに…。

従ってこういう人は後期試験を受けるしかありません。

しかし、その後期の募集割合が低くなった。

これは言い換えると、人生一度でも失敗すると終わりですよ。
あとからの努力は報われにくくなりましたよということです。

はぁぁぁ~~~~どうしてこうなるかなぁぁ………
失敗を反省し、改善し、努力して得られた成功ほど尊いものはないと思うのですが…

と…愚痴ったところでしょうがない。

前期が増えるなら前期対策を入念に行わないと…というのが今の気持ちです。

具体的には、今秋から前期試験を受験する予定の生徒たちを対象に、「小論文対策」を行います。

中身は、まず生徒たちに作文小論文を書いてもらう。
そしてそれを外部のプロの添削機関に添削してもらうという内容です。

詳しくは改めてホームページ等でご紹介します。

**********************
(おまけ)

「4.8だと?アエルの受付嬢でもそんなにお高く留まってはいないぞ」
「条件」に書かれている数字の大きさに半ばあきれていたとき、ふとあることが脳裏をよぎりました。

「一高は…違うよな…」

私はとっさに一高のページをめくりました。
一高まで前期重視、内申点重視になっていたらこの県ももう終わりだ。

真のリーダーは通信簿なんかじゃ測られない。
過去がどうであってもここぞというときに頼りになる者、
頭脳による一発勝負を勝ち抜ける逞しさを持った者、そういう人間がこの国を強くするんだ。

せめて一高だけはそういう連中の集まりじゃないといけないんだが…

期待を込めてページをめくると、そこにはこうありました。

<仙台一高>
・前期20%、後期80%
・「前期の出願条件」⇒平均評定の記載なし

うわ~~~!!!
私は鳥肌が立ちました。
増えてない!前期が増えてない!

その後一通り調べると、仙台一高のほか仙台工業と宮城野高校も昨年と同様でした。
前期の募集定員増にはなっていません。

「おお、市工も!宮城野も!」
まるで断崖絶壁の岩場にポツンと咲いていた花とでも言いましょうか、名前を見つけたとき「こんなところによく生き残っていたな…」という思いがしました。

素晴らしい!
改革なんてどこ吹く風!
媚びてない!まったく媚びてない!

特に一高は今年も「平均評定関係なし」と来たもんだ。
いや~まったく…なんてすがすがしい学校なんだ!
愛してる!結婚してください!

「オール1だろうが構わぬ。頭さえよければそれでよい」
資料の一高のページから声が聞こえてきました。

「誰を愛そうがどんなに汚れようが構わぬ。最後にこのラオウの横におればよい」
ラオウがユリアに言ったセリフまで聞こえてきました。

その話を隣にいる遠藤先生(一高出身)に言うと、「いや~素晴らしい!」と言って腹を抱えて笑っています。

私はとうとう頭がおかしくなったようです。ではこのへんで。

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入試改革にガックリ…①

「あ~あ、やっぱり上がっちゃったか…」

先日、県教委から公表された資料を見て思わずため息が出ました。
宮城県公立高校前期入試の件です。

前々から、次の入試で前期の募集割合が増えると言われていました。

いや、正確には「前期の募集割合の上限が上がる」という話で、私が役所に確認の電話をしたときは、担当の方から「あくまで上限が上がるということであって、上がると決定したわけではない。最終的には各校長の判断に委ねられる。」と説明されていました。
前期の募集割合アップ①
前期の募集割合アップ②

しかし、ふたを開けてみれば、ほぼすべての高校で下記の通り前期割合が増える結果に。

*******************
・普通科
前期募集割合の上限が20%から30%へ引き上げ

・職業科(工業系、商業科、理数科、看護科など)
前期募集割合の上限が30%から40%へ引き上げ

・実技系(体育科、美術科)
前期募集割合の上限が50%から70%へ引き上げ
*******************

いや~…私は結果を見て体の力が抜けました。

…気に食わない。

何が気に食わないかって、内申点ですよ。

前期試験は、後期試験と違って、誰でも挑戦できるわけではありません。

「前期に出願できる条件」というハードルをクリアした者にのみ与えられるチャンスなのです。

その「条件」はいろいろあります。

たとえば、
・部活で県大会
・生徒会などでリーダーシップを発揮
・英検や漢検で3級や準2級
・校外活動で東北大会以上

などなど。学校によって求める生徒像は様々です。

まあ、個人的にこれらは良いと思います。

たとえば中学3年間、勉強よりもスポーツに打ち込み栄光を手にした生徒がいたとします。

その人からすれば、入試を勉強面でのみ評価されるのは困る。

正直テスト勉強はそんなにやってこなかったけど、それ以外の諸活動なら他人には負けないよという人はいるでしょう。その気持ちはよ~くわかります。

だから入試にそういう人を入学させるための特別枠があってもいいのですが、ただ…

それを普通科で30%も取りますかね。

もっとホントのところを言っちゃうと…

実は「前期に出願できる条件」のキモは部活の県大会などではありません。
それはもちろんアレですよ、内申点。。。(つづく)

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前期入試の割合が増える理由②

<前回の続き>
お役所に電話をかけると、担当の方の話はこうでした。(  )内は私の感想

・そもそも昔の推薦制度をナシにして前期試験にしたのは2つ理由がある。

・昔は学校長の推薦をもらった生徒だけが推薦入試を受験できたけど、生徒に広く受験機会を与えるために、「出願条件」を満たした人ならだれでも受けられるとしたかった。
(なるほど…。でも、出願条件厳しめですよね)

・さらに学力低下に歯止めをかけたかった。推薦のときはテストを受けずに進学したから…。
(それは確かにその通り)

・でも制度を変えて3教科のテストをするようになって、当初の目的がある程度達成されたように思われる。
(たったの2年間で学力が向上したとか分かるものなのかな・・・)

・入試制度改革により、各学校、意欲のある生徒の出願が多かったが、いかんせん前期は募集割合が低い。

・それでもう少し間口を広げるために前期の募集割合の「上限」を多くするという結論になった。定員をリミットいっぱいにするかどうかは各学校の判断なのでどうなるかはわからない。
(「意欲のある生徒」ですか・・・別に後期の人が意欲不足ということではないんですけどね・・・)

*********************

電話を切ってしばし考え込みました。担当者は丁寧に説明されて大変好感の持てるお方でしたが・・・

結局はあれか・・・

・・・

・・・

・・・

内申点・・・か・・・。

「意欲」なんてものはどうにでも作れるんだよな。

「私が御校を志望したのは〇〇という校風に引かれ、文武両道にバランスよく励むことができ・・・」

「私のおじいさんの臨終に際し、居合わせた看護婦の献身ぶりにいたく感動し自分も・・・」

「私は小さいころからモノづくりに興味があり、御校の〇〇コンテストの優勝は自分にとっても・・・」

今まで志願理由書や自己アピールで困っている生徒にどれだけアドバイスしてきたことか・・・

意欲は操作しようと思えばどうにでもなる。すると結局は内申点になってしまう。

後期入試で、調査書:学力検査を4:6とか3:7に評価する・・・と、学力重視に舵を切ったあれはいったい何だったのか。

中3夏まで部活を懸命に頑張り、引退後の半年間、熱心に勉強してみるみる成績を上げて、偏差値上ようやく合格圏に届いたのに・・・過去の内申点の低さに涙する・・・あの暗黒の・・・努力が報われない時代がまたやってくるということか。

「意欲のある生徒」を取るために前期を増やすということは、言い換えれば後期を減らすということだ。イコール3:7に賭けて猛勉強したつわものの報われる可能性は・・・減る・・・ということか・・・そんな・・・

こう言うと、
「いやいや前期でもテストやるから」
「前期は内申225点に対してテスト300点だからまだまだ学力重視ですよ」
という声が聞こえてきそうだ。

しかし・・・その土俵に立てるのは内申点の条件をクリアした者だけですよね。

前期出願条件には、部活動とかボランティアとかリーダーシップとか意欲とか書いてあるけど、結局は「平均評定〇〇以上」に引っかかっているかどうかが最大の分かれ目だということは誰の目にも明らかじゃないか。

しかも、出来たばかりの資料を見るとその条件は来年さらに上がっている。

仙台南、平均評定4.2以上が4.4以上へグレードアップとか、

泉普通科、4.0以上が来期から4.3以上へ、とかね・・・・・・。この上がり幅、何かのサプライズですかこれは。

別にいいんですよ、内申点の高い人を取る枠があっても。中学3年間頑張ったんだからさ。

でもそれを30%も取りますか?

どうしてあとからの巻き返しは減らす方向なんですか。この国は資本主義じゃないんですか?

職業科はもっと大変だ。

職業科はそもそも定員が少ない。県工とか理数科とかの募集定員は80人とか40人。

それを前期で40%も取るということになったら、「後期が本番、前期は落ちてもともと力試し」なんて言っていられない。

いやー、進路指導や受験指導も今後大きく見直していかないといけないなぁ・・・

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え~!前期入試の割合増えるの!?①

2つ前のブログで、高校入試の前期試験はいらないのでは?と書きましたが、

来年度から、宮城県公立高校の前期入試の募集割合が増えそうです。

現時点で判明していることをまとめると・・・

*******************
・普通科
前期募集割合の上限が20%から30%へ引き上げ

・職業科(工業系、商業科、理数科、看護科など)
前期募集割合の上限が30%から40%へ引き上げ

・実技系(体育科、美術科)
前期募集割合の上限が50%から70%へ引き上げ
*******************

いやあ…驚きました。
他県のように前期はいずれなくなる方向かと思っていたら真逆だったので…

実技系はこれでもいいと思います。

たとえば柴田高校体育科は、後期試験において調査書と学力検査を5:5で評価するとなっていますが、

体育専門なので、正直、受験生の通信簿や5科目の入試の点数を見てもしょうがない。本音は実技で評価したいと思っているはずです。
(※後期でも一応、実技は実施されるが得点化はされない)

一方、前期だと、600点満点のうち実技が275点と約半分を占めます。これは大きいですよね。

学校にとってはここが一番見たいところなわけですから、今回の変更はうれしい措置だと思います。ここで定員の70%も取れるなら来期からさっそくそうするのではないでしょうか。

体力や芸術に自信のある生徒にとっても前期はありがたいですよね。ペーパー試験ではなく、本来の自分の得意なところを評価してもらえるのですから。だから私は、実技系は前期100%でもいいんじゃないかとすら思っています。

問題はそれ以外。普通科や職業科の方です。

私は前期割合を上げた理由を聞きたくて、宮城県の高校教育課に電話をかけました。

すると担当の方は丁寧に説明されました。それは…(次回へつづく)

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衝撃の事実

10月某日、模擬試験会社から極秘ファイルが届きました。。。

そこには、、、
私が長い年月をかけて探し求めていたマル秘データが載っていたのです。

それは…「内申点」…。

今までは、ある高校を受験するのにいったいどのぐらいの内申点があればいいのかという情報は全く明らかにされていませんでした。それがようやく我が手に…。

そのデータを使って、県内の主要な高校の相関図を作ると、驚くべき事実が判明しました。

入試:内申点が6:4とか7:3の学校の場合、まあぶっちゃけ入試が全てと言えなくもない結果になったのです。

相関図0

宮城県のホームページで公表している、「領域Aは合格、領域Bは審議で決める」というのはどうも当てはまらない。

上の図で示したように、学力検査点の中央を横線でズバッと区切り、上は合格、下は不合格という認識でほとんど間違ってはいないと思います。

データの開示は禁止されているのでここまでしか言えませんが、塾生の保護者様には準備が整ったらセミナーを開こうと思っています。

とりあえず、受験する当人である中3生には、この事実をしっかり受け止めてより一層勉強に精進してもらいたい。

ということで、今日は特進クラスのメンバーに、仙台一高、二高、三高、南などの資料を渡してミニセミナーを行いました。

私「さあ、どうだ?なんかもう…曲線の内側にいるかどうかなんて関係ないよね。平均評定が3点台でも頭が良かったら受かっているし、評定5.0でも偏差値が低いなら受かっていない。」

A「うわー!5.0だって!すごいねこの人!」
B「どれだけ先生にゴマすったんだろう(笑)」
C「3年間一度も落ちてないんだよね!」

「でも…勉強ができなかったらダメってことだ。いやーこんなに愉快なことはないなぁ!

 昔はちょっとぐらい偏差値のボーダーに届かなくても、内申点が良かったら受かったんだよ。例えばこの辺(上図の囲み部分)。

 でもこれを見ると…ここは受かってないねぇ。」

A「うわ~残酷だ…」

いつも明るく笑顔の絶えないAさんは、この資料を見て「現実」を知りました。

私がこのデータを作った目的は、まさにここにあります。

彼らが「現実」を知り、毎日の過ごし方を見直すこと。それさえ可能になれば…との思いで夜なべして作ったのです。

「え?残酷?
 いやいや…、高校受験もとうとう世の中の真実に近づいたんだよ。

 だいたい内申点ってなんだ?考えてみればおかしな話だよな…。なんでこんなものが高校進学に関係あるのかって。本来は1%だっていらないよ。

 医者になるのに、看護婦になるのに、弁護士になるのに、薬剤師になるのに、学生時代の通信簿が必要か?

 必要ないでしょ。国家資格に受かるかどうか。この一点が全てじゃないの。

 ほかには英語で食べていくために、人は英検1級を取ったり、TOEIC900点を取ったり、国際英検を目指したりする。

 そんで、夢を叶えるためにある人は英会話教室に行き、ある人は過去問を解いて猛勉強をするんだ。なんとか夢をつかもうと努力してね。

 それがなに?その資格を取るには、過去、成績が良かったかどうかが関係あんの?…ないでしょ!

 まったく…。なのに、なんで高校受験では過去の成績が必要になるのかって。おかしいよ。

 それにさ…、その内申点を決める中学校の先生たち、ある意味お前たちの未来や運命を決めることになる9教科の先生方はさ…、本当にそれを決めるに足る人物なんですか?

 もちろん素晴らしい方もいると思うけどね…、全員が全員、本当に生徒の進路を決めるほど人格のあるお方なのかって。」

A「〇〇先生はサイテー!セクハラするし!」
B「そうそう、だってあの先生抱きついてくるんだよ!」
C「キモイよねー!!!」

「はい、また『キモい』出た!まあその先生の話は置いといて…。

 とにかくさ、『偏差値61でちょっと足りないですけど、内申5.0あるから許してください』って言ってもね、『許さな~~~い!!!』ってことだからね。」

B「ははは!なにそれ!」
C「なんですか、その『許さな~~い』って!!」

「いや、そういうことだよ。そしてこの人。…内申3.5でも偏差値66あるこれ。これが受かるんだからね~。いや~愉快愉快。オレ、この人と友達になりたい。」

B「なにそれ!」
A「キモいんだけど!」

「気持ちいいっつーの!オレ、よく分かるんだよこの子の気持ちが…。

 勉強はできるけど決して先生にはよく思われていなかったこの子の気持ちがね…。

 なにしろ俺は平均評定3.9の偏差値100だからね」

A「ははは!!!ひゃくって!!!」
B「ひゃ…ひゃく…」

「500だったかな?まあ、お前らには一生かかっても到達できないレベルであることは間違いない。さあ、分かったら勉強だ!」

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プロフィール

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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