一高生の経験談④

前回の続き>

中3のこの時期、受験に対する不安はあったかという質問に、
一人は勉強に追われて不安を感じる暇はなかった、
もう一人は自分は絶対に受かると思ったという返答。

さて、3人目は…

**********************

最後に緊張からか、顔は真っ赤で沸騰寸前、顔の筋肉もコチコチに固まった元二中の絶対エース、通称マシーンにも聞きました。

お前は不安だった?まさか、ないよねえ(笑)

(仙台一高のボーダー偏差値は66)
machine.jpg

彼はとうとうやってきた自分の出番に、ゆでダコのような顔で「ハイッ!」と返事。
おいおい、目がイッちゃってるよー!落ち着いてー!

そのただならぬ雰囲気に圧倒されたのか、私の目の前に座る二人の中3女子は怪訝な表情で身をこわばらせました。フフフ、いいねえいいねえ!

「え~、中3のみんなっ!」

彼は真顔になって大声で叫びました。

「みんなは何で勉強やってる?え~、勉強は好きですか?!」

あまりにぶっ飛んだ方向からきた質問に私も生徒も大爆笑。

腹を抱えながら再度手前の女子二人を見ると、私と目が合い、二人とも助けを求めるような眼差しをこちらに送ってきました。

そしてゆるゆると首を横に振り、「コワ~い…」「センセ、ムリ…ムリ…」と小声でささやきます。

フハハハ!いいねえ!面白くなってきた!
お前らにあいつの良さは分からねえだろうなあ!

「え~つまり!勉強は好きでやってるかどうかが重要です!」

絶頂に達した彼は構わず一生懸命しゃべっていますが、もうあちこちが笑いの渦に包まれ、話の内容は誰の耳にも届いていない。

工場長!オーバーヒート!このマシーン、オーバーヒートですよー!

**********************

いやあ、でもさすがトップだわ。

そうそう!勉強が楽しいと思える人間が最強なんだよな!

別に誰とも競っていないし、勉強も合格したくてやるワケではないの。考えるのが楽しいからやってるんだよね。

日曜も何時間やったかなんて愚問でさ。

朝から数学を解き始め、気づいたときには夜中だったなんてことはザラにあった。お前もそうだろう?

だから受験も不安どころか、遠足を待ちわびる小学生のような気分でさ、
試験当日も、今日はどんな問題が出るんだろうとワックワクだった。
これを言っても誰にも信じてもらえないんだけどね。

だからお前の言いたいことは、オレにはよぉく分かるぞ~!

でもさ…、一ついいこと教えよっか。

これを皆の前で言うとなぜかヘンタイ扱いされるんだ。

能ある鷹は爪を隠すって言うだろ?

お前もキモイと言われたくなかったらさ、これからは…、
特に女子の前ではその言動は控えた方がいいかもね(笑)

**********************

「いや~よぉくわかった!3人ともありがとう!」

マシーンが見ていてあまりに痛々しかったので、ここで話を引き取りました。

「というワケで偶然だけど、不安を取り除く方法、いわゆる入試必勝法としてオレが言いたいこと3つともすべて出た。

一つは、やらなきゃいけないことをやっていたら不安に駆られるヒマなどないこと。

不安を感じたら勉強をやればいいの。悩みながら考えるなんてできないんだからさ。結果的に勉強量が増えて力もつくから一石二鳥だね。

次に、自分は絶対受かると思いこむこと。

自分はこれだけやったからな!という裏付けがあればそう思える。そのためにはやっぱり時間を作ってやらないと。

最後に好きになること。

でもまあこれはちょっと難しいかな(笑)

じゃあそういうことで!次の日曜、みなさん頑張ってね!」

―お開き後―

「先生…」

一高志望の中3女子がマシーンをチラッと見て不安げに聞いてきました。

「一高ってああいう人たちばっかりなの?」

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一高生の経験談③

前回の続き>

<2人目のまとめ>
・日曜日は合計8時間ぐらい勉強していた。
・理社を中心に学習。分厚いテキストのどこを聞かれても即答できるレベルまで持って行った。
・そのためにテキストを10周ほど繰り返した。
・できないところのみをノートまとめした。

**********************

去年の絶対エースで、現在も一高のトップ10に位置する「マシーン」にも加わってもらい、最後のまとめへ。

「じゃあ最後にお前たち3人に聞きたい。

ご覧の通り、このクラスは女子が多いんだけどさ、

多くが私は絶対落ちると言って自分に自信がないの。

お前たちは去年の今頃どんな気持ちだった?

特に一高は倍率がとんでもなかったよな。不安だった?」

まずは元一中の男子に聞くと、彼は意外にも「受からないと思った」と言いました。

う~ん、確かにこちらに来る夏前は危うかったけど、夏期講習で伸びてからは数字的には問題ないんだけどな。

↓彼の偏差値推移(一高のボーダーラインは偏差値66)

yto.jpg

苦手の数学克服に励んだ結果↓

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なのに『受からないと思った』ってかあ…、筋骨隆々のお前がねえ。

「それで?不安だったの?」
続けて聞くと彼は言いました。

「いや、それはあんまりないです。
自分的にはやんなきゃなんないことがいっぱいあったんで。
毎日それに追われているから不安を感じる暇はありません」

素晴らしいっ!
ねえ聞いた?みんな聞いた?
ホント、よく言ってくれたよ!ベストアンサー!

「ふ~ん!へえ~!勉強で手一杯だから不安を感じる暇がないってか!ほ~!」

強調したいのでややオーバーにリアクションを取りました。
でも、ちょっとわざとらしいかも…(笑)

続けて隣に立っている元増田中男子に聞きました。お前は不安だった?

「いや…」
彼は否定した後、一瞬躊躇してから恥ずかしそうに笑って言いました。

「自分はなんていうか…絶対受かると思ってました(笑)」

すっ、素晴らしいィィィ~~~!!
それだよ、それ!ベストアンサー!

自分以外はすべてザコ!!
うぬらなど、この拳王の回復をはかる稽古台にもならぬわ!という精神!

いや~さっすが一高生!
そこにシビれるあこがれるゥ~!!!

↓ちなみに、先ほどの生徒と合格可能性にさほど違いはありません。でも心の中は異なるところが面白い。

hto.jpg

苦手の社会克服に励んだ結果↓

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最後に緊張からか、顔は真っ赤で沸騰寸前、顔の筋肉もコチコチに固まった元二中の絶対エース、通称マシーンにも聞きました。

お前は不安だった?まさか、ないよねえ(笑)

(つづく)

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一高生の経験談②

前回の続き>

<1人目のまとめ>
・日曜日は合計9時間ぐらい勉強していた。
・数学を高めるために、テキストのほかに模試の過去問をたくさん解いた。
・宮城県の過去問は7,8回繰り返した。
・難問は5時間ぐらい考えることもあった。
・ケアレスミス防止のために臆病さが大事だ。ミス=死と考える。

********************

そのあと、もう一人の一高生にも聞きました。
「今度はお前だ。日曜は何時に起きるの?」

先ほどの奴には9時と言われて、しかも二度寝するとまで言われ、赤っ恥をかかされた。

土日は何時に起きるのかを聞いたあと、
→いつもと変わらず7時ですと男子が答え、

→ほらほら聞いたか皆の衆!
マジで合格したいなら!
ダラダラしてはいけないよ!と私がシメる。
こういう展開になれば理想なのだが。

彼は私の質問に、え~…と言いにくそうにしてから小声で答えました。

「え~っと…11時ごろに起きます」

「はあ?」

その瞬間、クラス内からドッと笑い声。

ほらほら聞いたか塾長サン!
間違ってるのはアンタでさ!
日曜ぐらい寝かせてよ!
と、自信にあふれた視線をこちらに向ける女子多数。チッ…

「お前さあ…ちゃんと起きろよも~う。んで?そこから勉強か?」

「あ、いえ、そのあとボーっとして12時半ぐらいに朝昼兼用のご飯を食べて…」

クラス内はまたもやドッカ~ン。

「バ…バカ!このクズ野郎!
なんだ、その廃人のような生活は!」
「いや~…」

クッ…なんのためにこの会を開いたと思ってんだ!
これだから一高生は嫌いなんだ!

CIMG2068.jpg

「で!そっからは!」
イライラしながら続きを聞くと、彼は申し訳なさそうな表情で答えました。

「あ、そのあと1時ぐらいからやり始めて…」

「何時まで!」
「5時ぐらいまで」

「ふ~ん。それで?」
「7時半まで夕ご飯とか風呂とか」

「で?そっからテレビ見て漫画見て…と、ダラダラタイムがおっぱじまんのか?」
「いえ、そこからまた4時間ぐらい勉強します」

「ほ…ほ~う…そこはやるんだ。すると寝るのは12時くらい?」
「はい」

「4+4で計8時間か。ふ~ん結局そのぐらいはやるってワケか(聞いたかみんな!)」

クラスの雰囲気を探ると、やっぱりやる人はやってるんだなあと全体的に感心している様子。まあ本音を言えば8時間でも足りないけどね。でも、とりあえず火は点いたかな…

「で?お前はどんな勉強を?」

次に勉強法について聞くと彼は言いました。

「ボクは理社ですね。塾のテキストを何往復もしました」
「×の解き直しね。何回ぐらいやったの?」

「10周ぐらいですかね」
「じゅ…10周!!!」

これにはインタビュアーもビックリ。

普段から×を最低3回は繰り返せよといつも言ってるけど、10回もやってたとはね。

ふとクラスを見回すと、今の答えに目をパチクリしている人が多い。

さっすが!やるときゃやるってか!
これだから一高生は大好きなんだ!

私は心の中でボクサーを応援するセコンドトレーナーのように叫びました。
ようし、効いてる、効いてるぞ!

さらに質問。

「いや今年はね、社会が全然わかんないと言っている女子が多くてさ。社会の勉強でなんかアドバイスして。要点のまとめとかはしなかった?」

「あ、まとめはやりました。ただ全部というわけではなく、模試で自分ができなかった分野のみまとめます」

「年表作ったり、地図とか表にまとめたり」
「そうですね」

「なるほどー、さすがだね。じゃあ最後に―」

その時、教室の外からこちらをうかがう別の一高男子と目が合いました。
「おお、マシーンも入りたそうにしているな。おいでおいで(笑)」

彼を中に入れ、3人が並んだところで私は言いました。

「じゃあ最後にお前たち3人に聞きたい。
ご覧の通り、このクラスは女子が多いんだけどさ、多くが私は絶対落ちると言って自分に自信がないの。
お前たちは去年の今頃どんな気持ちだった?特に一高は倍率がとんでもなかったよな。不安だった?」

(つづく)

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一高生の経験談①

「はい、じゃあ入ってきて!」

先週土曜の中3Sクラスの授業後―

私は合図をして高1男子二人を教室内に招き入れました。

この日、試験勉強のためにたまたま自習に来ていた二人。

私は先ほどある作戦に協力してくれるよう彼らにお願いしていたのです。

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男子が前に並んだあと、私はクラス全体に向かって言いました。

「いやねぇ、こないだお前たちの中にさ、トップ高を受けようと思っているにもかかわらず、日曜の勉強時間が3時間!なんてほざいている奴がいてね。とってもガッカリしたの。

明日はその日曜日でしょ?
ボーっとしてたら一日なんて一瞬で終わりだよ。
受かりたかったら時間を作ってやんないと。

ちなみにこの二人は一高生なんだけどさ、
去年の今頃、どのくらい勉強やってたか…ぜひお前たちに聞かせたくってね」

私の話を聞いて中学生は一気にザワザワし始めました。

多数の好奇の目に二人は照れくさそうに笑っています。

「どうだい、高校生活は楽しいのか?」

苦難の後に楽あり。
まずは現在の高校生活について聞くと二人は即答しました。「はい、そりゃあもう!」

「ふ~ん、でもお前たち、去年のこの時期はかなりやってたよなあ」

手始めにまずは軽いジャブを入れると、二人とも、「ハイ、メッチャやってましたね」「かなりやってました」と照れながらも自信満々の返答。フッフッフ、オレが聞きたいのはそれだ。いいぞぉ!

「日曜日はどのぐらいやってたの?」
ケロッとしながらまずは元一中生に話を振ると、彼はえ~っと…と天井を見上げました。

「じゃあ一日のタイムスケジュールを。まず何時に起きるの?」

中3生が興味津々で見つめる中で彼は言いました。

「9時ぐらいに起きます」
「ふ~ん。ちと遅いけどな…。その後は?一日勉強か?」

「あ、いえ、二度寝します。11時くらいまで」

その瞬間、クラス内からドッカ~ンと笑い声。ちっ…バカ!

「おいおい!…で?そっからは?」
「2時間ぐらいやります」

「とすると1時だな。…で?」
「お昼食べて…2時くらいから6時くらいまで勉強…」

「ふう、ようやくやりだしたか。その後はご飯食べてまたやるんだろ?」
「いや、10時くらいまでグダグダと…」

これを聞いて教室内のあちこちからまたクスクスと笑い声。

ちっ…「グダグダ」じゃなくて、本を読んでましたとか家事をこなしてましたとか言えんかね。

「じゃあ合計6時間ぐらいってワケか」
ため息をつきながら言うと、彼は言いました。

「いや、10時から1時くらいまでまたやります」

その答えに今度は教室内から、ほ~、へ~と感嘆の声。

「ふ~ん。まあ夜型だったのね。ちなみに勉強はどんなことやってた?」

「自分は数学ができなかったんで…数学中心です」

「ふ~ん、そうだったっけかなあ。模試だと何点ぐらいだった?」
「夏で50点ぐらいでした…」

おおっ、それだ!その得点は数学ができない子にとって希望っ!

「ふ~ん、50点だったんだあ。へえ、そうだったんだあ」

興奮を抑え、努めて冷静に返しながら、片目でクラス内の数学苦手女子連中を一瞥。

彼女たちは身を乗り出して聞いています。よぉし、いいぞぉ、いいぞぉ!

「それで?どんな勉強を?」

「僕は問題集のほかに模試の過去問をメッチャやりましたね。塾の本棚にある8年分ぐらいのを全部」

「ほぉ~、アレをすべてねえ。その結果どうなったの?」

「え~この時期、12月ぐらいで90点になって」

「ほ~う、それはすごい!(聞いたか、みんな!)
ほかに、数学は×の繰り返しが有効だけどそれもやった?」

「はい。これです、この宮城県の過去問…」

彼は目の前に座る女子の机の上の過去問テキストを指さし言いました。

「これは7回、8回ぐらい繰り返しました」

「おお、7,8回も!繰り返しは重要だからな!(いいぞぉ!なんて素晴らしいんだチミは!)」

またクラス内を片目でチラリ。多くが口を開け驚いています。

「あとはやっぱ、よく塾長が言うように難しいのを解答を見ないで何時間も考えることですね」

「ん?どんぐらい?」

「ん~僕だと5時間ぐらい」

「へえ、5時間ねえ…ふ~ん、そうなんだあ。5時間かあ(…ジ~ン…涙)」

「あとはこれも塾長がよく言うけど『臆病さ』です」

「ほう、臆病さ!」

「僕は問題の初めの方でよくポロポロやらかしてたので」

「うんうん(号泣)」

「だから臆病さはメッチャ大事です」

「具体的には?(嗚咽…)」

「問題を解き始めたら絶対間違えられないと思ってやってました。間違ったら、『死』。一問でも間違ったら死ぬみたいな」

アハハハ!とこれにはクラスみな大笑い。

いやいやいやいや、よう言うた!
オレの言いたいことをすべて言ってくれた!

(つづく)

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昨日の授業

昨日は中3ABクラスと中1集団授業はテスト対策授業の振替休み。

それでも中3は自習に来る人が多いかな?と思うも、塾内はシーン…。みなさん、試験勉強でお疲れのようですね。

それでも小学生は元気いっぱい↓

←集中して問題を解き進め、
↓先生にやり方を教わり、
→何かを熱心に考えている。
ポ~っとしている子がなく、いい感じ。

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こちらは2人とも手は動かしているけど、机にペタンなっているところがちょっとなあ。カワイイで済ましてはいけない(笑)

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おっ!こちらの男子は姿勢がいいね!その調子で!

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中3Sクラス↓
祝日にテスト対策をやってないので通常授業がありました。

この日は宮城県の過去問を解説。
といっても、普通に解答を言って終わりではありません。大問1個をじっくり進めます。

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①まず15分黙って考えさせる

②その後、割とできる(1)(2)はサッと解説。

③問題はその後の誰も解けない(3)(4)。

④みんな真剣に考え中。
この時間が…、脳細胞を血がぐるぐると駆け巡るこの時間が数学力をつけるためにとっても大切なんだよなあ!ここ、何時間でも取りたいぐらい。

⑤でも10分後位から集中力が切れてくる生徒がポツポツ出始める。ため息をついたり、爪を見つめたり、6とか9のマルの中を塗りつぶしたり…

⑥その生徒らのために、私はホワイトボードにヒントを書き出します。

⑦生徒はいろいろ。それを見て勢いよく手を動かし始める人、まだ見ないで考えたい人、見てもさっぱり分からない人。

⑧そこからさらに10分とって解説スタート。ふう~長い!

**********************

夜。個別指導↓

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自習スペースを見ると、試験が終わったばかり中1も。

エライねと声をかけると、自転車で来ました!と胸を張るので褒めました。
「へ~自転車で!この寒い中エライなあ!」

「お母さんに送ってと言ったら、もうお酒飲んだから無理と言われたので…」

**********************

私は高校生の指導へ。来週テストの人が多く、ベクトルに酸化還元に英語表現に、いろんなところから質問が。みなさん、テスト頑張ってください!

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プロフィール

Author:hyperlearnig
<塾長> 工藤 豪

大学卒業後、半導体エンジニアの道へ進む。
2年後脱サラし、生徒らとの一喜一憂をもとめて2000年に塾を設立。

地域の学力に貢献しているかは不明も、成績を伸ばしたいと考える彼らのために日夜奮闘中!

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